「コーチングのスキルを使って 5歳までに育てよう!子どものやる気と集中力」
小学生の保護者からよく相談されることの中に
「積極性がないのでクラスの中でとけ込めないで困っている」
「やる気がなくて言われないと自分から何もしない」
「集中力がなくていつも中途半端で先が思いやられる」など、
これらの心配は子どもの将来にわたる学校生活や成績に通じるものです。
年代が上がれば上がるほど難易度が高くなるのが
子どものやる気と集中力の土台づくりです。
土台さえしっかりしていれば、いつでもどんな家でも
建てることが可能になるのと同じなのです。
子どものやる気の出しかた教育のまちがい
やる気の出し方として一般的に用いられる方法は「アメとムチ」。
ご褒美をあげることでやる気を起こさせる。→アメ
怒られたり、罰を受けるのを回避するためやる。→ムチ
この方法は即効性もあり効果的です。
しかし、多用すると弊害が生じます。
ご褒美や報酬がなければやる気が出ない子になりやすい。
年齢が上がれば要求も上がってきます。
怒られるからやるので、本当はやる気はない。
ある興味深いデータがあります。
Aグループ:絵が上手に描けたらご褒美をあげる
Bグループ:自由に好きなように絵を描く
さて、どちらのグループがやる気を出した子が多かったでしょうか。
コミュニケーションスキルを使ったワーク体験から気づきが得られます。
子どものやる気はリラックスから生まれるとデータは示しています。
日常生活の中で子どもが興味のあることを見つけたらすぐに「やってごらん」と楽しんでやることを許可することを意識することです。
親がやってほしいことをやらせるという行動は逆効果になり、やる気は育ちません。
「やりたいことをやってもいい」という許可を出してあげることがやる気の土台を作ります。
集中力のつけかた教育
研修会やセミナーでは、集中力を発揮するには整理された部屋や環境を与えること。
そして、規則正しい生活習慣が大切と教えられます。
正論ではありますが、現実的に実践するのは困難です。
そこで、
週に一回、曜日や時間を決めて実行できるスキルをお伝えします。
それは、声をかけない一定の時間を設定することです。
おっぱい飲んでいるとき、大好きな番組を見ているとき。
子どもはわき目も振らず返事もせず、一心不乱に没頭することができます。
子どもはもともと集中力を備えています。
一方で、集中している最中に無理やり返事をさせられたり
没頭して何かをしている途中にアドバイスをされたり、没頭していると怒られたりすることが度重なると「集中してはいけない」というメッセージがインプットされてしまうのです。
集中力の土台作りには、何も言わずにやらせておく時間を作ることです。
週一回、曜日と時間を決めてそっとしておく。集中してやらせておく時間を決めて実行しましょう。
【週一そっとタイム作戦】
子どものやる気と集中力の基礎は5歳までに
週に一回、時間を決めて子どもが興味をもったことを自由にやっても良いと許可を出し、一定時間見守るだけで育ちます。